私たちの自己紹介
寿支援者交流会は、従来の運動とはちょっと変った不思議な団体です。代表者もなく、規約もありません。もちろん参加資格もなし。メンバーも固定していません。「何かやりたい」「寿町が気にかかる」そんなあなたの気持ちが一番大事なこと。「やるべきだ」といった義務感、機関会議とはいっさい無縁です。あなたが「寿町でこんなことを感じた。だからこういうことをやりたい」という気持ちがあれば、その日から寿支援者交流会のメンバーです。交流会のメンバーになったからといって、何の特典も義務もありません。活動を支えてもらうために会費(通信費)があります。もちろん強制力はありません。
越冬、夏祭り、レクリエーション、子供たちの活動、パトロール、勉強会、福祉作業所、識字学校・・・寿には様々な活動があり、町の外からこれらに参加する人々もたくさんいます。この文章を書いている私も、他のメンバーもそんな一人です。寿町で忘れられない出会いをした人、仕事の関わりで深い関係のある人、「気持ちが楽になるから」通い続けている人など様々です。こうして出会った私たちが、自分の感じていること、悩みやこだわり、嬉しかったことなどをありのままに語り合い、自分を発見してゆく中で具体的な寿町との出会いを作っていきたいと思います。
私たちが最も自然だと思っていることは、町に住む人、野宿する人、そして町の外から寿町に来る人の間で「顔と名前の分かる関係」を作ろうという志向と徹底した対等性です。「差別だ」「抑圧だ」「日雇い労働者の解放だ」とスローガン通りに叫ぶことの前に、生身の人間の表情を、一人ひとりの歴史と現実、その言葉を、関係の積み重ねを大事にします。外から与えられる「素晴らしい援助」よりも当事者の「自らを助け、助け合う力」を優先します。
JR横浜駅の助役を含む駅員が野宿者を殴ったり蹴飛ばしたりして追い出したことが発覚したのが1993年の1月。このことへの抗議行動を契機として始まった人民パトロールを継続したいという声や、「支援者ネットワークを作りたい」という呼び掛けにこたえて支援者交流会を結成。できることからやろうと、毎週1回の横浜駅人民パトロールを軸に活動を始めました。同年5月には川崎警察署員による日雇い労働者への「熱湯浴びせかけ事件」がマスコミなどで報道されます。交流会では寿日雇労働者組合の呼び掛けにこたえて、6月と7月に1回ずつ、川崎駅前交番への抗議行動を展開。それに続いて週1回の川崎駅パトロールを始めました。現在では地元住民を軸とした「川崎水曜パトロールの会」を結成。1994年、川崎では日本で初めて体育館を開放して第1次越冬活動を行いました。
2000年12月12日に横浜弁護士会人権賞を受賞されたそうです。(加筆・筒井)
活動の紹介と予定
- パトロール
横浜駅・横浜広域(追い出しなどで広域分散化した野宿者を探していく)・川崎でパトロールを続けてきました。川崎では、この活動を母体に川崎水曜パトロールの会を結成し、“何もなかった川崎”で幾多の生きるための権利を獲得したきました。「野宿者一般」ではなく、顔と名前のわかる関係を大事にします。そうした中で野宿者のしんどさ、悔しさ、口に出せない思いを感じ取り、生き方に触れていき、野宿者とともに「排除」に抵抗していける力を育てあって行ければと考えています。
神奈川県内では7都市8団体が野宿者パトロールを行っています。また、茅ヶ崎などでは不定期ですが、個人で回っている人がいます。あなたの住んでいる都市にもきっと野宿生活者がいると思います。自分の身近な場所で野宿の仲間に出会ってみてはいかがでしょうか。野宿の仲間も含めて安心して生活できる街ができれば、誰もが安心して生活できる地域になるのではないでしょうか。
詳しい日程については、ふうちゃんさんのようこそ! 寿への中のパトロール団体のページをご参照ください。
- 炊き出し
- 日時 毎週金曜日 午前7時より準備、正午配食。
- 場所 寿町内会館前。
- 街の人に話しを聞く・学習会など
寿の日雇い労働者に個人史を聞いたりしています。交流が目的でおおらかに語り合っています。昨年は5月に横浜・神戸・川崎の福祉事務所ケースワーカを講師に生活保護の学習会を開き、各地の生活保護制度について深く学びました。また11月には寿日雇労働者組合の藤原行雄さんに、タクシー運転手としての生きてきた半生を語ってもらいました。
- 越冬
- 夏祭り
「ふるさと物産展」と題して全国から名産を集めて売ります。今年も各地から「寿への思い」が届けられました。何年・何十年と故郷にも帰れない寿の人々からは「ふるさとへの思い」の深さを感じました。「今年の夏、ふるさとへは帰らなかった。ふるさとが私の中にかえってきた」と感想を綴ったメンバーもいました。
- ほかにもいろいろ
春と秋に親睦のソフトボール大会やバーベキュー大会があります。また、好きな人が有志で温泉やスキーや登山をしたりしています。
- 通信
年に6回、通信を発行しています。寿の人の紹介、寿と川崎の活動のリアルタイムでの報告と予告、様々な特集、全国(海外も)からの便りなどで紙面構成され、B5版で32〜40ページ。通信購読料(会費)は年間3000円です。編集と発送の日時は以下を予定しております。
- 日時 奇数月の最終日曜日。
- 場所 寿町内会館・寿生活館4階。