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越冬
 活動内容
 歴史
 意味
 医療
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変なの
 毛利さん
 キムタク
01/05/27に更新。

 
越冬・活動内容の紹介

 もともと寿の越冬闘争は、参加した人が様々な活動を経験し、誰もが寿の人々と直接話ができ、触れ合えるようになっています。他の寄せ場では違います。寄せ場の規模や警察権力・暴力団との緊張関係の度合いや越冬参加者数に規定されて、山谷や釜ヶ崎では厳格に班体制を取り、参加者の活動領域を限定します。例えば、炊き出しで大根を切る人は1週間朝から夕方まで大根を切るだけ、パトロール班メモ係は野宿者と話をせず報告を書くのみ、など。しかし寿越冬のスタイルは、参加者一人ひとりが“どの活動でもできる”のです。活動の1局面から寿を見ようとしても無理です。あなたも様々な活動に顔を出して、いろいろな角度から寿の人と出会ってみましょう。
 
越冬闘争本部・プレハブ自主管理闘争
 越冬本部は、越冬全体の状況を把握して活動のバランスを考えながら、主に次の機能を持ちます。
  1. 越冬全体の方針。
  2. 諸活動の連絡・調整。
  3. 越冬本部周辺・活動全体の防衛。
  4. 24時間プレハブ自主管理闘争・不寝番体制。
  5. 深夜・早朝の町内パトロール。

 プレハブ自主管理闘争は越冬闘争の拠点を仲間の場として防衛する闘いです。昨年まで「日雇い労働者による自前の越冬闘争」をテーマに、宿泊者による自主運営・人民パトロールへの参加・流会への参加を徹底して呼びかけました。この越冬でも日雇い労働者・野宿者自身による自前の闘いを進めます。
 越冬本部のもうひとつの重要な役割として、越冬のあらゆる活動の防衛があります。警察権力・暴力団の越冬への妨害や介入や破壊を絶対に許さず、最後まで越冬闘争を貫き通します。また、寿町の労働者や野宿者の中の「相対的に弱い層」を狙うマグロ(路上強盗)と対決し仲間を防衛します。この役割は、文字どおり体を張っての活動となります。
 
プレハブの写真

人民パトロール
 パトロールの方法は
  1. 「顔と名前がわかる関係」を築いて信頼を得ていく。
  2. “困っているこの人と一緒に何ができるか”個的関係にこだわる。
  3. パトロールメンバーは自分の言葉・スタイルで野宿者と等身大で出会う。
の3つ。川崎では、一緒に福祉事務所や病院にかけあった野宿者は50人近くいます。この人たちは、ともにパトロールを担ったり、集合場所に挨拶に来たり、他の野宿者に呼びかけたり、交渉に積極的に参加しました。生身の人間の具体的な状況に徹底的にこだわるスタイルで活動します。
 活動のモットーは「対等」。野宿せざるをえない人に、必要な場合にはスープで腹を温めてもらったり衣類を渡したりします。健康状態の悪い人は、本人の意志を尊重しつつ、医療テントに連れてきたり、場合によってはその場で救急車を呼びます。
 注意を簡単に書いておきます(詳細は出発前に各班で)。頼まれていないのに、深夜寝ているところに会いに行き、眠っているところを起こしてしまうこともあります。元気な人にとっては迷惑です。
  1. 声をかけるのは近づいてから。大声で呼ばない。
  2. 視線はできるだけ同じ高さで。
  3. 懐中電灯はほとんど使わない。絶対に人を照らしてはいけない。
  4. 「仲間としての態度」で話す。言葉や態度に失礼のないように。
  5. 寝ている人は無理に起こさない。隣の人に健康状態などを聞く。
  6. 対応に迷ったら、他のメンバーと相談する。
 筒井が参加した際には、革靴でパトロールすると足音が威圧的になるのでスニーカーの方が良いでしょう、と言われました。(加筆・筒井)
 
炊き出し
 炊き出しのメニューは雑炊。不況で仕事がなく、満足に食事を採っていない人がたくさんいます。文字どおり「命の防衛」として越冬闘争最大の活動のひとつです。
 炊き出しは命を守る共同作業です。町の内外を結ぶ連帯のネットワークから米と野菜と肉が届き、準備から片づけまで町の人と支援者とが一緒に取り組みます。速く野菜の切れる人だけが「専門」に担うわけではありません。炊き出しを「手伝おうかな」と見ている寿の人たちに「一緒にやろう」と呼びかけてください。茶碗と箸を洗い場に持ってきてもらうとか、みんなで協力してがんばりましょう。
 
炊き出しの写真

医療
 越冬では従来、越冬本部と医療班は同じテントにあり、布1枚を境に繋がっていました。7〜8年前頃から医療班として相対的に独自に活動を始め、越冬期以外でも活動しています。3年ほど前から毎月の定例医療相談や病院訪問を続けています。医療技術だけを切り取らず、労働・生活面との関連でひとりの人間を捉えること、労働災害・職業病闘争との連携を深めることが大切です。
 越冬時の具体的な活動としては
  1. 職歴の聞き取りの徹底。
  2. パトロール各班への同行。
  3. 野宿者で医療の必要な人をテントに連れてくる。
  4. 救急車同乗と病院訪問とドヤ訪問。
  5. 独自の医療テント管理運営・24時間体制の維持。
  6. 昼間、医療テント前での血圧測定。
などがあります。
 1990年12月28日、横浜市消防局救急隊員による野宿者「置き去り」がありました。4回救急車を呼んで4回とも乗せなかったのです。その人は全身打撲・肋骨骨折・後頭部打撲(頭から血を流していた)の状態で1日半放り出されたのです。寿日雇労働者組合と寿医療班は中消防署と6回交渉し、本人への謝罪と今後の救急隊の対応の改善を求めました。寿と聞くだけで いいかげんな治療しかしなかったり拒否したりする医療機関に抗議し、ベッドを確保すること、労働者が自分(たち)で互いの身体を気遣い、健康を守り合う闘い・・・。医療の問題は寄せ場で最重要課題のひとつです。
 
医療の様子の写真

労働者生活相談
 寄せ場の人たちは、現在あるいは(労働災害などで身体を壊している、仕事に行きたくても高齢ではねられてしまうなどの理由で、現在ではなく)過去、日雇い労働者である人が多くいます。重層的下請け制度の中で、賃金未払い・残業代の誤魔化し・労働災害の揉み消し・職業病・労働者への暴力行為が後を絶ちません。バブル経済の崩壊後、末端の下請業者が労働者に賃金を払わないで逃亡することが目立って増え、労働相談の数もそれに伴って激増しています。特に、交渉相手の業者が行方不明になるなどの難しいケースの相談がたくさんあります。また、韓国からの出稼ぎ労働者からの賃金未払いの相談も増えてきています。
 普段は寿日雇労働者組合が組合事務所で相談を受けていますが、越冬では主に越冬本部で受けています。もちろん、いつでもどこででも相談があります。寿の労働者が、あなたを越冬メンバーと認識し「こいつなら話を聞いてくれるかな」と考えたときには、昼間の炊き出しの準備や夜のパトロールでも。相談を受けたら、本人と一緒に寿日雇労働者組合が業者に交渉して解決にあたります。
 相談を受けたら、まず話を聞き、
  1. 大体の内容(わかる範囲で良い)。
  2. その人の居場所。
  3. その人の名前。
を確認して寿日雇労働者組合に連絡を取りましょう。また、自分の手が空いているときに越冬本部で労働者生活相談をしていたら、邪魔にならない限り、隣りで聞いてみるのも寿や日雇い労働者の置かれた現実を知る上で いいことだと思います。
 
情報宣伝
 越冬闘争中は「越冬闘争ニュース」を毎日発行いたします。毎晩 人民パトロールに行く時にも、別に用意した「パトロール用ビラ」(寿への行き方の地図を含む)を持って行きます。
 町の中やプレハブに宿泊する仲間、野宿する仲間たちに、活動の報告と予告や越冬の意味や みんなの「想い」を伝えて、ともに考えともに行動するためです。また、立て看板や横断幕を作ったりプレハブなどにポスターで活動の宣伝と参加の呼びかけをします。情報宣伝の役割は、ただ情報を一方的に伝えることではありません。一緒に感じ・考え・悩み喜怒哀楽を分かち合い、そしてみんな活動を担う媒体となることです。
 
行政窓口闘争
 横浜市が行う越年・年始対策の窓口で、野宿者や日雇い労働者への行政の対応を監視します。そして、深夜の人民パトロールで出会った人や医療的対応の必要な人が越冬本部に訪ねて来た時には、一緒に「寿センター3階」まで行って、行政に対応を求めます。行政は「ドヤ券を出せば宿泊できる」と考えますが、実際には「カラ券」になることもあります。また、夕方5時以降に「プレハブに泊まりたい」と言ってきた人や人民パトロールで一緒に寿まで来た人たちのことを、行政は把握できません。彼らのつかんでいる宿泊者の「数字」はいいかげんなものです。
 
文化・レクリエーション
 越冬闘争は、毎回、寿地区住民懇談会の冬祭りと平行して行われます。厳しい冬の闘いですが、その中での「ささやかな楽しみ」が文化・レクリエーション活動です。寿生活館での「俺達の紅白」(のど自慢大会)・囲碁・将棋大会などがあります。
 
交流会
 交流会は、ほぼ毎日夜7時頃から8時30分頃まで行います。あなたが越冬に参加して感じた、質問・意見・疑問・批判・問題提起など言いたいことはどんどん聞いてみましょう。参加者が感じたことの中には、その場で変えることのできる意見もあれば、寄せ場開放を考えるときに本質的な課題となる質問もあります。みんな自分の意志で越冬に参加したのですから、隣りで一緒に活動している仲間に語りかけていきましょう。

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